血塗られた村の領主

 

  • 全ては神父の言葉から始まった。

 血塗られた村の伝承

『昔々この村は、地方豪族の領地の一部で圧制・重税に苦しむ村でした。人々は日々の生活にも困り果てていました。が、悪い事は続き、何時頃からか近くの山をアジトにした山賊グループも現れ付近の村々は略奪の限りを尽くされました。』
『村の代表は、支配者である地方豪族に、山賊の退治を直訴しましたが、当然の様に却下されてしまいました。村の女はさらわれ、抵抗する若者は殺され、村には年老いた老人や子供ばかりが目立つ状態になってしまいました』
『そんなある日、村に行き倒れ寸前の旅人がやって来ました。心優しい村の人々は、苦しい村の財政状況をなげうって必死に看護しました。旅人は、辛い経験をしたらしく夜中に眠りながら唸ることが良くありました。そう、まるで狼の遠吠えみたいに。』
『旅人が、日毎に回復していき段々と村の状況も知るようになりました。そしてある日旅人が「命を救ってくれたお礼に、私が山賊どもを退治してあげましょう」と。村人達はせっかく助かった命なのに、とは思いながらも藁にもすがる思いで旅人に村の命運を託しました。』
『旅人は宣言どおり、毎日山に出かけては山賊の返り血で真っ赤に染まった服を身に纏ったまま帰って来ました。目が爛々と輝き興奮した表情に村人は声をかけられませんでした。その頃から夜のうめき声もぴたりと納まったそうです。』
『戦争の靴音は村人にも聞こえ始めました。帝国軍には人外の能力を持った者がいる。そんな噂と、その頃この地方で疫病が流行り村人がバタバタと奇妙な症状で逝ってしまった事が絡まり、これは帝国軍の魔女か化け物がスパイとして村に潜伏し、その者の仕業と考えられていました。』
『そして、旅人が山賊を残らず退治したと意気揚々と村に戻ったその夜。祝いと称して酒を酩酊するまで飲まされた旅人は、そのまま村の中央で燃え盛る焚き木の中吊るされたそうです。』
『恐慌状態で村人が取った判断が正しいかどうかは判りません。旅人は、己の身を焼き焦がされながら狼の様に泣き叫んだといいますが、クロズミになった死体はただの人間でした。村の人々は、自分達の業の深さの戒めとして、この村を「血塗られた村」と呼ぶようにしたそうです。』

「ここからは勝手な推論ですが。まあ、後ろめたさもあって真実は忘れ去られていき、村の名称だけが残ったのではないでしょうか?4年に1回村長の号令で村が真っ赤に染まるのも、旅人へのレクイエムとして形だけ残ったお祭り騒ぎじゃないですかね?」

  • しかし、物語とは曲解されるもの

「ほう・・・そういえば、私も似たような話を子供の時してもらった気がするな・・・しかし、その話は確か旅人は死なず、確かこの辺りの領主様が吸血鬼だとかそういうはなしだったような・・・」

 村長はそう言った次の日の夜、何気なく夜の散歩をしていた。
 澄んだ夜気がしんっと静まり返った雰囲気を包む。
 その時、村長の首には、黒い塊が飛びついた。
 いきなりの出来事に驚いた村長はなにもできない。
 どうやら、首に飛びついたコウモリは、村長の血を吸っているようでコウモリが離れた頃には、村長の顔はまっさおで、表情はいつもよりよどんでいた。
 

真実、あるいは虚構の物語

「昔々、人々を圧政で苦しめる領主がおりました
 領主は、半年に一度、自分の治める村村に一定量の貢物をすることを、できなければ村人を2人差し出すことを命じました
 あまり、作物のとれない一つ村では、3回に1回は村人を2人差し出さなければいけませんでした
 しかも、そのうち1人は、差し出された瞬間、見せしめに領主の無体な仕打ちを村人全員の前で受け、逆さ吊りで処刑されるのでした
 そして、もう1人は領主の屋敷に連れ去られたまま、帰ってきません
 村と、領主はその繰り返し血に染まり、いつしか、その村は『血塗られた村』と呼ばれるようになりました
 そんなある日、傷ついた旅人が村の近くに倒れているのを村人たちが見つけました
 元々心優しい村人は、誠心誠意を持って看病しました
 それからしばらく後、元気になった旅人は、この村が領主によって苦しめられていることを知ると、すぐさま領主の屋敷を襲撃しました
 旅人は圧倒的な力で領主に襲いかかります
 しかし、実は領主は吸血鬼だったのです
 トドメをさそうとした旅人の手をかいくぐり、領主は逃げ去りました
 そのことを話した旅人は、村人にずっといてくれと頼まれましたが、旅を続けなければいけない理由があるらしく、断りました
 今、その周辺の村には、領主はいません
 きっと、これからもいないでしょう・・・そう、たった1人
 

 血塗られた領主以外は」 

領主の書記

 全てが終わった日、村長の部屋を掃除していた誰かが、日記を見つける。
 それには、村長の筆跡とは違う文字で数行書かれていた。

ふぅ・・・それにしても、この、村は久々だ、本当に・・・何十・・・いや、何百年ぶりだろう

そうだ、あの時、あの恐ろしい旅人が俺の胸にくいを突き刺そうとした時ぶりだ・・・

あの時、妻のローラが俺を庇わなかったら死んでいた・・・

ローラを殺した旅人の首根っこを掴み折ってやった瞬間の感触と、次の瞬間のあの、おぞましい姿・・・

決して忘れない・・・

ハハハ、人狼、震えるがいい、俺は復讐に帰ってきたぞ

また貴様の首根っこをへし折ってやろう

例え、俺が死んでも、それは一次的なもの必ず・・・ローラの仇・・・今度こそとらせてもらう・・・

みていてくれ、ローラ・・・そして、日の目を見なかったわが子よ・・・
  

 そして、とある村で、これから旅立つであろう少年の日記を、飼われていた動物がくわえているのを見つけた。
内容はまったく少年に結びつかず、問いただそうとした女将が少年を捜すが、いっこうに見当たらなかった。

ふむ、旅人なら人狼を追って自由にとびまわれるかと思ったが、

どうやらあちらからノコノコ現れたか・・・フフフ

今度こそ貴様らを追い詰めてやる・・・

この血塗れ領主がな・・・ふはははははは!

この村にきて、始めての犠牲者が出た

度こそあいつなのだろうか・・・

前回の村では失敗したが、今度こそ奴と信じて私は牙を研ぐ

それにしても、あのおぞましい姿はなんだったのだ・・・

そう、あの体毛・・・白・・・いや、銀に近い白い・・・

くっ・・・奴の名を確か言っていたのだが・・・

思い出せない・・・血を媒介に体を続けたせいか・・・

案ずることはないだろう・・・愛しいローラ・・・見ていてくれ・・・

どうやら、疑われもしないし、食われもしない位置にはつけたらしい・・・

人狼どもめ・・・必ず狩り尽くしてくれる・・・あの、銀に近い狼を炙り出すまでな・・・

この弓で狩れればもっとも最善なのだが・・・

フフフ・・・もうすぐ時は満ちる

この村の狼共を殲滅するか、それとも、また廃墟になるか・・・

程よく血に染まった村・・・これならば、俺は・・・

いや、僕はあの方にご報告出きる・・・さあ、エルメス、いって・・・

あの方に伝えておくれ・・・この血と、命を・・・

動く墓石とコウモリと青年

 村長が死んですぐ、墓石がごとごとと動き、コウモリが飛び出した。
 それと同時に、不気味な声が聞こえたらしい。

ふははは・・・この程度で俺が死ぬと思っているのか、人狼め
貴様をこの手で殺すまで、俺は蘇り貴様らの息の根を止める・・・
おお・・・わが愛しき妻ローラよ、見ていてくれ・・・

 そして、その後、廃墟となった村で、村長の墓石の前で、1人の青年が佇む。
 青年の瞳は赤、全体的な色合いは緑だった。

「まったく・・・この村の僕は役にたたなかったな〜・・・
まっこの村の人狼はあいつじゃなかったみたいだし・・・
もう次の布石は打ってあるからね、安心して眠りなよ
ね“――――”、僕達は旅に出る準備をしないと・・・早く早く」

青年の姿はコウモリへと変わり、空に飛び立った、その空の色は、まるで血塗られた赤い、赤い夕日だった

旅人の日記

ふむ、旅人なら人狼を追って自由にとびまわれるかと思ったが、
どうやらあちらからノコノコ現れたか・・・フフフ
今度こそ貴様らを追い詰めてやる・・・
この血塗れ領主がな・・・ふはははははは!
この村にきて、始めての犠牲者が出た
今度こそあいつなのだろうか・・・
前回の村では失敗したが、今度こそ奴と信じて私は牙を研ぐ
それにしても、あのおぞましい姿はなんだったのだ・・・
そう、あの体毛・・・白・・・いや、銀に近い白い・・・
くっ・・・奴の名を確か言っていたのだが・・・
思い出せない・・・血を媒介に体を続けたせいか・・・
案ずることはないだろう・・・愛しいローラ・・・見ていてくれ・・・
どうやら、疑われもしないし、食われもしない位置にはつけたらしい・・・
人狼どもめ・・・必ず狩り尽くしてくれる・・・あの、銀に近い狼を炙り出すまでな・・・
この弓で狩れればもっとも最善なのだが・・・
フフフ・・・もうすぐ時は満ちる
この村の狼共を殲滅するか、それとも、また廃墟になるか・・・
程よく血に染まった村・・・これならば、俺は・・・
いや、僕はあの方にご報告出きる・・・さあ、エルメス、いって・・・
あの方に伝えておくれ・・・この血と、命を・・・

続く血の連鎖

人狼の体を一つ一つ確認し、首を傾げると、コウモリのエルメスを取り出す

はあ・・・どうやらここにはあの方の求める“王”は存在しなかったかぁ・・・残念!

そう無邪気に呟くと、ニコラスの体が、ふわっとコウモへと変貌する

でも、あの方の、命令は遂行された・・・これで、安心して報告が出きる・・・さようなら、昔の僕そして

その声が、明るい女性の者へと変貌

よろしく、新しいあたし・・・あの方の求める“王”が次こそ見つかるって信じてるわ☆

コウモリは、バラバラに空へと消えていく、その日の月は、べったりとした重く赤い満月だった

  • とある村で、女性の失踪があったとの報告があった。 
     女性は、普段から怪しい挙動はあったものの、それはとある創作小説を書いていたというだけなのだが、人狼に襲われ、生き残った後、その異変は起きたという。
     見かけた男性の証言では、
    「コウモリが飛んできたと思えば、一瞬で消えてしまった」
     ということらしい。
     これに、とあるハンターの組織は、新しいタイプの闇の眷属かもしれないと捜査範囲をこちらの方まで伸ばすそうです。

できそこない

 領主の力が弱まって生まれたというもっとも人間に近い吸血鬼。
 血を吸えるが、仲間も増やせず、どうやらコウモリにもなれないらしい。
 ただし、ハンターにすら発見はこんなんであり、情報収集には特化しているらしい。
 少々性格破綻者が多い。

ヴァンパイアハンターよりの情報

どうやら、最近奴は力が弱っているらしい

調査によれば、精々媒介として増やせる人間は一人が限界だと思われる

しかも、俺を恐れてか、本体を別に移し、手先となる自分を村村に送りこんでいる

奴は性別を問わない

ただし、人狼だけは自分にしない

コウモリを従えている事が多い

なによりも、村が血に塗れて行くのがスキな最低なサド野郎だ・・・!

あっすまねえな、これは関係無かった

おっと、これ以上はそれ相応の報酬が必要だ

吸血鬼がいたという村の情報がな・・・

ん?俺か、俺はとある組織の一員だ・・・コードネームは“トール”まっ関係ねえか

勝手に新能力者:吸血鬼(完全妄想)

 新勢力

  • 吸血鬼は基本的に人間にカウントされる。
  • 二日に一度、相手を吸血鬼にできる。
  • 吸血鬼にされた人間は、最後まで自分が吸血鬼とは気づかない。 
  • ただし、狩人に守られていたり、相手が人狼だと失敗する。
  • どちらにしろ、[襲撃失敗]と出る。
     
     勝利条件
  • 人狼全滅時に、吸血鬼の数が人間より多いこと。
  • 血塗られた村の領主に限り、白狼王に復讐を完遂できたとき。
  • 人間側の勝利(一応)

 敗北条件

  • 人狼に食われた時
  • 本体が処刑された時 

 引き分け?

  • ヴァンパイアハンターと共に生き残った時

ヴァンパイアハンター(妄想その2)

  • 吸血鬼を狩る存在
  • 人間にカウントされる
  • 1日1回誰が吸血鬼を判別できる
  • 人狼と人の区別はつかない
  • 本体なのか、それとも仲間なのかはわからず、ただ[吸血鬼だった]としかでない

 勝利条件

  • 本体の抹殺
  • 人間側の勝利(一応)

 敗北条件

  • 村人と変わらない
  • 生き残った吸血鬼の数が村人より多かった時(逃げられる)

ご意見、ご感想、ツッコミ

ツッコミ大歓迎、全て妄想の為し得た技です -- mituki 2004-11-21 (日) 07:16:15

  • どーもお世話になりました。素敵な妄想です!私も妄想大好きです。zima さんのまとめページで妄想企画始まっているので参加してみたらいかがですか?私は、忍検受けてますw -- jazz 2004-11-21 (日) 19:53:13
  • さて、領主さまの正体が気になっているのはぼくだけなのかな〜? パメラねーちゃん、後半はちょいと影が薄かったけど、ぼくが憑依してたせい?? ペーター@A297村 -- wo3955 2004-12-07 (火) 13:41
  • @A297村ディーターです♪共有者とは名ばかりのヴァンパイアだったんですね・・・ところで、僕の血吸った?なんか首筋が痒いんだけど(蚊かぃ!) -- skyline7th 2004-12-07 (火) 15:25
  • A297村ニコラスです。同○女の設定は分かったものの、まさかこんな物語が水面下に広がっていようとは!狼ビックリでした。白狼王はやっぱり初代白狼王でないとダメ?w -- ravimoon 2004-12-07 (火) 15:37
  • A297村のカタリナです。こんなに(妄想)すごい人だったとは・・・w -- parachan 2004-12-07 (火) 18:18
  • A297村のレジーナです。パメラ。。無口な人なのかなー?って思った突っ走り系だったのね(笑)今度またどこかで会ったらよろしくね♪ -- navia 2004-12-07 (火) 19:58
  • A297村の皆ー!コメントありがとー!後半無口だったのは、友人のテスト期間につき会わされちゃったからなのー!元ネタはその友人からもらったんだけど・・・ -- パメラ 2004-12-08 (水) 17:35
  • A326村カタリナです。お疲れ様でした。早々に退場させちゃってごめんね。 -- 沙羅? 2004-12-15 (水) 02:40
  • A326村のアルビンです。ほとんど話すことができなかったけど、今度一緒になったときはよろしくです^^。 -- crux 2004-12-16 (木) 23:48
  • F1457村のシモンだぜ!長くて読み飛ばしたぜ!今度はもっと話せたらいいな! -- osakana 2008-03-17 (月) 22:18