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長期においてははぐれメタル以上の激レアキャラ。
倒して得られる経験値はホイミスライムと同じぐらい。

人狼的思考(コラム)

つらつらと。

「何故」を極めて「デメリット」を「コスト」に

人狼という役職は基本的に無駄が許されない。
(現行のG国であれば多少無駄があっても勝てるというのは置いておく)

よって一つ一つの行動に対して「何故」それを行なうのかを考える必要がある。
例えば「何故」占師襲撃をするのだろうか?

多くのプレイヤーは「占師を抜いた方が勝ち易いから」とか
「占師を早期に抜かないと負けるから」などという返答をするだろう。
これ自体は正しい。

しかし、上記の答え方をしたプレイヤーでも「何故」占師襲撃をしないと負けるのか。
という問いになった時に流暢に答えられるプレイヤーがどれほどいるだろうか?

狼にとって占襲撃をすることが定石化していることの表れでもあると思うが
この問いに流暢に答えられるプレイヤーというのは減っていると思われる。

「何故」占襲撃をしないと狼は負けるのか?
この問いに対して答えるに当たって占師が生存していると
端的に言ってどのようなことが起こるのかということを考えてみたい。

【占師が生存していると】
・灰が狭まるスピードが2倍
・3−1(2-2)として序盤早々に2黒を引かれてしまうと実質詰み

一番重要なのが【灰が狭まるスピードが二倍】であるという部分だ。
特に真を白引きに限定するのであれば純粋に二倍の速度で灰が狭まる。
これを意識しているのかどうか、という部分は非常に大切である。

灰が広ければ広いほど潜在的なSGの候補は多く
候補が狭まるほど狼は選択肢を狭めてしまう。
よって【灰が狭まるスピードが二倍】というのは狼にとって致命的である。
なので占師を襲撃する必要があるのだ。

これで「何故」占師を襲撃するべきなのかは分かったと思う。
「何故」を深めるとよりその重要性が理解出来たであろう。

この「何故」という思考方法は人狼の様々な場面において必要である。
それでは「何故」占騙りを出すのか。
この流れであれば恐らく多くの人が「占師を確定させず、抜く為」
という風に答えるであろう。

然し、占騙りを出す理由は2つある。
一つは確かに「占師を確定させず、抜く為」だ。
もう一つは「黒を出して村人を吊らせる為」である。

この場合「何故」という問いに対して答えが2つあることになる。
つまり「黒を出して村人を吊らせ、占師を抜ければ」騙り占師としては
最高の評価をあげられることになると言えるだろう。

行動に対しての目的をしっかり把握しておくことは
行動そのものに柔軟性を与えることが出来る。

例えば占師を騙ったとして
「信用が微妙である」
「恐らく自分に護衛を引き付けることが出来ていない」
という場合「占師を確定させず、抜く為」という目的の達成は難しい。
然し、そこで「黒を出して村人を吊らせる為」という目的を達成することに
意識を切り替えることが出来る。そしてそれに成功すれば騙りとしては
一人一殺(※1)を守っていることにもなるので及第点だと言えるだろう。

その場合「占師を抜く」という目的が「騙りを出す」という行為で
達成することが出来なかったので他の方策を探すことになる。

これは「何故」を深め「目的」を明確にしているからこその意識の切り替えと言える。

例えば灰襲撃をして狩人を抜く、というのは
「占師を抜く」為の代表的な方法の一つである。
ただ目的意識がはっきりしていないと「灰襲撃」に伴うデメリットが
意識の中で強くなり中々踏み切れないことが多く
ずるずると有効な手段を取ることなく敗北する狼が多い。

しかし、私に言わせて貰えば騙りが護衛を取れそうにない状況ならば
狩狙い灰襲撃に伴う「グレーの減少」や「村側の推理の進展」は
デメリットではなく当然のコストである。

コストを払わなければリターンは得れない。これは当然の考え方である。
そもそも「騙り狼を出す」という行為が狼1匹というコストを払っている
という考え方をする方が合理的とも言えるだろう。

狼が勝利する為には占師を抜く、等の必要なピースが幾つかある。
それらを得る為に必要な「コスト」を把握し、支払うことは大事なことだ。
そのコストを正確に把握する為にも「何故」と考える思考を身に付けることは
必須とも言えるだろう。

※1
一人一殺とは村は4ミスしたら敗北なことから狼側(狼3+狂)が責任をもって
一人ずつ殺せば狼側は勝てるという基本原則。
逆に言えば狼側が一人でも誰も殺さずに死ぬと勝利するのは難しい。

奇策原理と訓練度

「上級者ほど奇策を使わない」

という言葉がたまに中級者や初心者から聞かれる。
まず最初にその限りでは無いということを明確にさせて貰いたい。

しかし、それと同時に言わせて貰いたいのは
「奇策は策自体の力は弱い」
ということである。これはしっかり認識して貰いたい。

ならば何故、奇策は強力になり得るのか?
(「何故」という単語がまたここでも!)
それを考えてみよう。

奇策は奇策と言われている通り、いつもいつも出会う訳では無い。
むしろ、特定の奇策に絞った場合、出会う確率はレアと言えよう。
それに対してセオリー通りの進行、定跡に従った進行は村に入れば
大体はその進行になる訳なのでレアではないし、いつも通りである。

つまりここで二者を分けるのは出会う確率である。
出会う確率の差が何を生むのか?
それは「訓練度の差」を生むのである。

例えば普段から進行Aで進行していて
それで20戦した場合、貴方の進行Aに対する訓練度は高いと言える。
然し、いざ進行Bになり、それが貴方にとって初めてであれば
貴方は進行Bに対して訓練度が低いので戸惑うことが多いだろう。

つまり、極めて簡単な言葉で述べれば
「慣れ」の差があるのである。
(然し、敢えて訓練度という言葉を使わせて頂く)

なので上級者ほど奇策の使用が減少する傾向にある様に思える理由としては
上級者は定跡に従ってプレイしたとしても訓練度において他のPLよりも
優位にあるので奇策(相手の訓練度が低い)を使って仕掛ける必要性が
必然と落ちるから、という所に理由がある。

奇策を使用することによって自分の訓練度が50から30になり
相手(中級者・初級者)の訓練度が25から15になると仮定した場合は
正攻法で勝負した方が分が良いと言える。
逆に奇策を使用することで自分の訓練度が50から30になり
相手の訓練度が25から0になる場合は奇策の方が優位にあると言えるだろう。

逆に言えば、奇策を主に使っている為に
奇策に対しての訓練度が高いプレイヤーの場合
奇策において自分だけ訓練度が高く、相手の訓練度は低い
という状況を作り出すことが出来る。

では、積極的に奇策を用いて自分の奇策における訓練度を上げれば
かなり高い勝率を維持することが出来るのではないか?
という仮定を立てることが出来るがこれは間違っている。

それは何故か?

それは訓練度だけを考慮し、策自体の力を考慮していないからである。
奇策、というのは策自体の力は弱い。

つまり先の訓練度における優位性を策の力を考慮にいれて改訂しよう。
あくまで自分を狼側とした場合で考慮してみる。
正攻法:
自分の訓練度:50
策自体の力:30
つまり正攻法の場合の自分の戦闘力は80である。
それに対して村側も普通の進行をとったと仮定すると
村の訓練度:25
策自体の力:30
これで戦闘力は55になり自分を上級者と仮定した場合の差は25である。

これに対して奇策の場合は以下の通りになる。
奇策:
自分の訓練度:30
策自体の力:15
これに対し村側の狼の策に対しての訓練度が25から0になったとしても
村側は定跡の進行をしたとして
村の訓練度:0
策自体の力:30
この場合は差が15になり、正攻法に優位が見られる。

つまり奇策に優位が見られるのは
策自体の力の弱さを自分の訓練度と相手の訓練度の差で上回れる場合のみであると考えられる。
上記の場合であれば、自分がその奇策を使いこなしており
正攻法と変わらないレベルで運用出来るのであれば訓練度は50と認められる。
この場合、65対30になり差が35になるので奇策が優位と言える。

更に言えば正攻法で上回れない相手でも
相手の訓練度が著しく落ちることが想定される場合
策自体の力が弱くなっても正攻法で勝てない相手に対して
奇策を用いることで勝てる場合がある。

勿論、人狼はこの様に数字遊びで計れるものではないが
奇策というものの本質を理解出来たのでは無いだろうか?

奇策というのは相手の訓練度の低さに付け込むものであり
策自体が最強ではないということを肝に銘じて運用して頂きたい。

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