• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
(平和な[[F528村]]へ戻る)
([[平和なF528村へ戻る>F528村]])
*プロローグ
(ナレーションボイス:銀河万丈)

時にゲルト暦528年。平和な村で一つの事件が発生しようとしていた。それはこれから村で発生するオオカミ騒動と比べるととるに足らない小さな騒動。しかし、良識ある大人たちにとってはオオカミ問題以上に頭を悩ませる問題であった。

この物語の主人公を紹介しよう。一人はニコラス。ミドリ色である。もう一人はペーター。お子ちゃまである。
*本編
ペーターは村の小学校に通ういたいけな少年だった。彼には双子の兄がいて、都会の全寮制の小学校に通っているのだった。
「僕も都会の小学校に行きたいのれしゅ。」ペーターはいつも願い続けていた。それはやはり、双子の兄が帰ってくる度に話してくれる、村の外の刺激に満ちた話の数々に心惹かれていたからだった。
そんなある日、村の外から大きな帽子を被った男がやって来たのをみた
「都会の話を聞かせて欲しいのでしゅ。」

「そんなことより教えて欲しいんだ」
ペーターの質問を無視して帽子の男はたずねた。
「果物の王様って何だったっけ?」
ペーターは質問を無視されてむすっとした表情を浮かべながら舌っ足らずで早口に答えた。
「ドリアンにきまってるのれしゅ。おおげさらなぁ」

「ドリアンですか。ニコラス感激!!」
感極まったように叫ぶニコラスに、ペーターはせがむ。
「それよりも都会の話を聞かせて欲しいのでしゅ」
しかしニコラスはどこ吹く風。
「しかし、GSにするならアボガド>ドリアンだと思います。ヨアヒムくんにかきまわされて自信はありませんが」

ニコラスの帽子は、つばの一部が避けていた。その裂け目の間から瞳が覗いていた。
その艶やかな瞳に気付いたとき、少年の心に経験のない感情が生まれていた。それが何であるのか気付くには、少年は幼すぎた。
心とは裏腹に、身体はくるりと踵を返していた。そんな衝動が、少年が子供である事を表していた。

「ああ、待ってくれ。都会の話を聞かせてあげるよ」
ニコラスが引き留めるようにあわてて声をかけるとペーターは踊るように振り返った。
「ほんとれしゅか!さあ!さあ!聞かせるのれしゅ!」
「都会では自殺する若者が増えている」
「え……」

「私が白っぽいと思っていた人が翌日無惨な姿で発見されるなどよくあることです。しかし一番恐いのは.....」
言いにくそうにするニコラス。ペーターはドキドキしながら次の言葉を待った。
「しかし、一番恐いのは.....片白にされることです。特に占い師が襲撃された時は危険です」
「えっと....それと自殺がどう関係あるのでしゅか?」
思わずペーターは問いただした。

「つまり、片白になってしまった場合、”本当は黒で、残っている占い師が偽者で偽装の白なんだ”と決め付ける者がいるんですよ。」
ニコラスの艶やかな瞳に少しだけ冷ややかな色が浮かんだ。
「そうでなければ、”白だって狂人に違いないんだ”と言い出す者が周りを混乱させてしまうんです。」
瞳がぼんやりとした色合いに変わっていた。

「それで…片白になった人が自殺してしまうんれしゅか?」
ペーターは遠く離れた双子の兄を思い浮かべてだんだんと泣きそうになっていた。そして、つばの裂け目から光るニコラスの目はそれを見逃していなかった。
ニコラスは話をそらすように口笛を吹き唐突に言った。
「だけども問題は今日の宿。金がない」

一方その頃。宿のテラス。
「ペーターくん何をしているんでしょうね?いえいえいえいえ・・いいんですよ・・私の心配なんて・・その・・まあ・・大したもんじゃないですから・・。ええ、ええ。」
ニコラスと話すペーターを髭組が見つめていた。
「むぅ。変なことを吹き込まれていなければいいが。俺は心配だ」
よそ者に対する警戒心を露にするヴァルターとトーマス。一方、ディーターとモーリッツは別の意味で心配をしていた。

「他の村では子供が怪しい奴に連れて行かれる事件もあるらしいぜ、大丈夫かよ。」ディーターの目が厳しく光った。
「兄のピーターが都会の学校にいってからは、ペーターも寂しがっていた事じゃしのう、厄介な事にならなければいいのう。」モーリッツは禿げた頭をそっとなでた。

そんな皆の心配をよそに、ヨアヒムは一人読書にふけっていた。
「いんりんおぶじょいとい良いな〜」

同じくパメラも皆の心配をよそに、柱の影からディーターに熱い視線を送っていた。
「ペーターを心配する眼差しが素敵.....。私、あなたのこと本当に大好きだわ。
そう、今すぐ……た・べ・ちゃ・い・た・い・く・ら・い!!!」
恋する乙女は色々な意味で複雑である。

そんな周囲の視線をよそに、ニコラスをみつめるペーターの瞳にうつる戸惑いが、ニコラスの感情をより一層高めるのだった。
「そうなんだ、とりあえず宿代がなくて困っているんだ」

「それならお金を稼げばいいのでしゅ!こっちくるのでしゅ!」
やおらペーターがその小さく柔らかい手を伸ばしニコラスの手を取ると、宿とは反対側の藪へとニコラスを引っ張っていった。
「この藪に地底人が潜んでいるって噂れしゅ!とっつかまえておおもうけれしゅ!」
無邪気に叫ぶペーターに引っ張られながら、ニコラスは自身の体温が上がっていくことを秘かに感じていた。

「地底人ですか......それはまた珍しいですね」などど呑気な口調のニコラス。
「僕はこっちを探すでしゅ!」
そう叫びながら薮に頭を突っ込み、小さなお尻を無防備にニコラスの前にさらけだしたその時、ニコラスの目が獲物を狙う猛禽のように怪しく光った。

ニコラスはそっと足を運び、少年のうずくまる場所へと近づいていった。春の日差しだけが二人を見つめていた。そしてニコラスが少年のすぐ後ろへと辿りつたその瞬間だった。
「あっ」少年が前のめりに地面へと吸い込まれようとして、反射的にニコラスはその腰を抱きかけた。そのとき2人の足元が崩れ落ちた。

――ひゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん。
どこまでも深い穴に堕ちて行く2人。光はどんどん遠ざかり、あっという間に小さな点に変わり、そして―。
「いたたたた。なんじゃ。いきなりワシの上に落ちてきたのは」

「ち、地底人でしゅ!捕まえて一攫千金でしゅ!」
穴に落ちたことなど何のその。ポジティブシンキング全開のペーター。若いって素晴らしい。
「うむ。いかにもワシは地底人。しかし捕まるのは少々困るな。というわけで、エイ!!」
閃光が瞬いた瞬間、二人の意識が闇に落ちる。二人が最後に聞いたのは地底人のボヤキだった。
「やれやれ、面倒ごとにまきこまれてしまったわい。」

「お兄ちゃん、大丈夫でしゅか?」少年の覗き見る顔を近くに見て、ニコラスは目覚めた。
「...ニコラスと言うんです。」
「はい?」
「私の名前はニコラスと言うんです。」ニコラスは重ねた。
「そうでしゅか。ニコ兄でしゅね。」少年は笑った。

「ええ、私のことはニコ兄と呼んでください」ニコラスも釣られて笑った。
「ところでここはどこでしょう?さっきまで藪の中にいたはずなのに、ここは潮の香りがする。それに、もう日が傾いている。どうしたことだろう…」
ふと空を見ると夕陽がオレンジ色のグラディエーションを作り出していた。ペーターはそれを見て急に心細くなった。
「迷子になっちゃったみたいれしゅ……」

ついに日が暮れた。ニコラスは手早くたき火を焚き、干し肉を入れたのスープを調理した。さすがは旅人である。
「スープが出来ました。えっと.....」
「ペーターでしゅ!」
「では、ペーターくん、スープが出来ました。体が温まりますよ」
嬉しそうにスープを受け取るペーター。ニコラスがニヤリと笑った。

カップに注がれたスープをふーふーと息で醒まそうとする少年を、帽子のつばの裂け目から見つめる瞳が怪しく光った。
そしてニコラスは自らのカップを手に取り、その口に流し込んだ。そのスープは、少年の手にしたスープとは少しだけ香りが異なっていた...
ペーターは、少しだけ醒ましたスープを少しずつ口に含んでいった。

「おいしいでしゅ。ニコ兄はお料理上手でしゅね」
ニコラスは無言で軽く微笑んだ。
「ほんろうにおいひいのれひゅ…かららがろろけそうなくらい……」
元々舌っ足らずなペーターだが、なぜか不自然なくらいにろれつが回らなくなっていた。しかし、ほんのりと身体が熱くなっているペーターはそのことに気付いていなかった。
そして、ニコラスが不意にペーターに寄り添うと覆い被さるように顔を近づけた。

「ふふふ。ペーターくん........」
スープに混ぜた痺れ薬の影響で、体動かないペーターに被いかぶさるとニコラスは口を開いた。

「ウホッ!美少年。やらないか?」

「なにを…や…やめ…るのれ……」
もはや身動きの取れないペーターに困惑の表情が広がる。それを見たニコラスが口元を歪めて耳元で囁いた。
「決まっているじゃないか…ほら……」

ニコラスの帽子のつばが少年の顔を覆おうとしていた。
少年は先ほど宿で感じた感情を再び感じた様な気がしたが、そんな感情よりも、今度はさっきとは異なる身体の衝動が彼を支配しようとしていた。
帽子のつばが少年の表情を月から隠した。
二人の事は、もう二人にしか見る事ができなかった。

そんな二人を見つめるカタリナの愛羊たち。
@゜)>ねぇツジくん。凄いことが起きてるよ。
@・)>本当だねヒツくん。R18指定になっちゃうね。
@゜)>僕はそれより創造神降臨が恐いよ。
@・)>いやー。この程度で降臨するほどヒマではないと思うよ。

羊たちのおしゃべりは止まらない。
@゜)>ツジくん。どうしよう僕びっくりだよ。
@・)>俺もあまりのことに絶句しそうだぜ。
@゜)>ああっ!僕の口からは今何が起こってるのか言えない!
@・)>安心しな。次の奴がちゃんと詳しく教えてくれるさ。

「ふふふ。では頂きます」妙に律儀なニコラス。ペーターは服を脱がされながらこう思った。
「お父さん、都会の人は恐いでしゅ」
ニコラスがペーターのズボンに手をかけた時、二人の愛(?)を邪魔する者が現れた。闇夜に響く凛々しい声。
「本当ゴメンCO。あたしただの村人CO!愛する二人を邪魔するのはマジ辛いんだよわかっっとくれ!」
騎兵隊の到着である。

「うーん、これはまずいですね。」
ニコラスはマントを纏い、荷物をさっと肩にかけて立ち上がった。そして脱兎の如く走り去った。
そうして、後には下着一枚の少年と、現れた女性だけが残った。
しかし、未だ少年の身体はその始めて知った衝動に支配されたままだった。

フフフ、アハハハハハ、イーーヒッヒッヒッヒッヒッ!!!

レジーナさん、貴方やりますね!?年の差なんて関係ない禁断ラヴですね。

突然奇声が響き渡り、怪しげな緑の男が現れた。

「フフフのフ。ちょっとそこのお嬢さん、ポロリの要素は貴女にもありますよ。というわけで、ルビン・ダイブゥ〜〜♪」

今まさにペーターに襲いかかろうとしていたレジーナに襲いかかる謎の男。ペーター危機一髪からの起死回生!というか今ピンチなのは一体誰だ?レジーナ?ルビン?

ここで第二の騎兵隊が登場する。「.o○(きゅん)」謎の音が闇夜に響く。

@゜)>うわ!!!!!!
@・)>な、なんかいま聞こえたね!?
@゜)>何に反応したのかね、ルビンの下着姿か!? それともただの村人COって発言か?
@・)>はたまたペーターのラブリーキャラか!?

「カタリナしゃーーん!!」
泣きながら駆け寄るペーターをカタリナが優しく抱きかかえる。
「レジーナさん!?それにアルビンさん!?一体何事!?」
「本当ゴメンCO!あたしただの村人CO!犯人はマジアルビンだよわかっっとくれ!」

「ケロっとしてるにゃー。」
「気を遣って損したね。」
カタリナと共に夜の散歩をしてショッキングな場面に出くわしたリーザは愛猫と共にぼやく。

そんなことをボヤいていたリーザだが、そんなリーザよりも酷い扱いを受けている者がいた。オットーとジムゾンは二人して宿で体育座りをしボヤいていた『出番すらありませんね』。果たして二人に脚光は当たるのか?というか誰か引き継いでくれるのか?次回に乞うご期待!!

*コメント
感想・苦情はこちらへどうぞ。
- 一括して読むと、笑えますねぇ(笑) -- [[アルビン]] &new{2006-05-06 (土) 05:15};
- いや、面白いよ、コレ。ってか、やっぱルビンのキャラがいいわ(笑 -- [[カタリナ]] &new{2006-05-07 (日) 15:21};

#comment