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*レジーナ一人劇場
【お題:干支(酉)】
第一部
>&color(#FF0099){女将};「そうそう。今日は2月14日とならんで、破局が多い日でもあるねぇ」と、禍々しいオーラを纏ったおばはんが言いました。
&color(#0000FF){神父};「そして今日は、2月14日とならんで十月十日後に子供が産まれることが多い日でもあります。愛し合う2人に幸あれ」と、何処か遠くを見ながら、胡散臭い糸目が言いました。
&color(#FF6600){執事買い};「そうよ。2月14日と同じで、男が見貢いでくれる日よ。今年は何をくれるのかしら?ヨア○ム」と、厚化粧で素顔を隠した女が言いました。
&color(#CC9933){青年執事};「あぁ、君のためなら何でもしてあげるよ」と、目を背けながらも執事は逆らうことができません。
>女将は執事買いと青年執事を祝うため、元旦那の糸目と2人で料理を用意することにしました。
>&color(#0000FF){神父};「肉買って来たよ。うまそうだろ?」糸目は血の滴るその肉を、元妻のおばはんに渡しました。
&color(#FF0099){女将};「どこで買って来たんだい?普通、肉っていうのは血抜きしてあるもんなんだけれどね?」おばはんは訝しげに肉を見ました。
&color(#FF0099){女将};「まぁ、良いや。取りあえず血抜きからだね」女将は切断面を下に向け、ボウルに血をため始めました。
&color(#0000FF){神父};「血なんかどうするんだい?豚じゃないんだから、腸詰には出来ないぞ?まさか飲むんじゃないだろうな」糸目は意地悪く言いました。
&color(#FF0099){女将};「ふん。料理できないヤツが何言ってるんだい。あんたは部屋の飾りつけでもやってきな」おばはんは神父の背中を叩きながらそう言うと、神父を調理場から追い出しました。
&color(#FF0099){女将};「フフフフ。誰も見ていない、今のうちだね…」
>&color(#CC9933){青年執事};「神父さん達がクリスマスと一緒に、僕らの将来を祝ってくれるそうだよ」どこか辛そうに影の薄い青年は言いました。
&color(#FF6600){執事買い};「ええ、知ってるわ。さっき、神父さんが肉を持って女将さんの宿に行くのを見たわ。とても美味しそうだったわよ」柔らかそうな表情と言葉とは裏腹に、氷のような目で青年を女は見つめます。
&color(#CC9933){青年執事};「僕も神父さんを見たよ。『まっちょ肉屋』でね。血の匂いが酷かったよ…」青年は顔を背けました。
&color(#FF6600){執事買い};「こっちを向いて頂戴」優しい声色でありながら、強制力を持った言葉に、青年は逆らうことが出来ません。
&color(#FF6600){執事買い};「さ、私達も行きましょう」女に手を引かれ、青年は血の跡の続く道を歩き始めました。これから待ちうける悲劇を知らずに…。
>&color(#FF0099){女将};「おや、2人とも遅かったね。メインの肉料理はまだだけど、他のは出来てるから運んでおいておくれ」おばはんはにこやかに2人を招きいれました。
>2人は出来上がった料理を運び、飾り付けを終えた神父と先に食事を始めました。
>&color(#FF6600){執事買い};「女将さん、美味しいわ。特にこのスープなんか、最高よ。でもこれ、何をつかってるのかしら?」
&color(#0000FF){神父};「確かに、これは美味しいね。でも、何を使っているか、さっぱり分からないな」
&color(#CC9933){青年執事};「…そんなに美味しいですか?僕にはちょっと合わないみたいです。それになんだか気分が悪い…」
&color(#FF0099){女将};「メインの肉料理だよ。最高の出来だね。さぁ、食べとくれ」おばはんはニヤリと笑いました。
&color(#0000FF){神父};「こ、これは美味い!!」
&color(#FF6600){執事買い};「すごいわ。女将さん、ひょっとしてこれは」
&color(#CC9933){青年執事};「こ、こんなの食べれる別けないじゃないか」青年は口の中に入れた肉を吐き出しました。「ま、まさか、女将さん貴女はっ…」

第二部
>&color(#CC9933){青年執事};「女将さん。僕は貴女を信じていたのにっ…。何故、何故なんですかっ!?」青年はおばはんに掴みかかりました。
&color(#FF0099){女将};「っく。ごめんよ、ヨ○ヒム。そこにいる神父がその肉を用意したんだ。あたしには彼が用意した材料を使うしかなかったんだよ」おばはんは青年から顔を背け、言葉を吐き出しました。
&color(#FF6600){執事買い};「どうしたの○アヒム。この料理、こんなに美味しいじゃない。さぁ、あなたも食べるのよ…」女が表情の無い顔で言い放ちます。
&color(#0000FF){神父};「どうしたんですか?ヨアヒ○君。これはトーマスの『まっちょ肉屋』で生きたまま首を落としてきた、新鮮な肉を使った料理ですよ。恐らくスープには血を使ってあるのでしょう。とても深い味わいでしたからね…」神父はからかうように青年に話し掛けます。
&color(#CC9933){青年執事};「ま、まさか、神父さん貴方まで。そうか、そうだったんだな」青年はゆらりと女の方を向くと、こう言いました。
&color(#CC9933){青年執事};「君も…、君もグルだったんだろ?カタ○ナ…。今まで何も知らないフリをしながら、僕を笑っていたんだな?」
&color(#FF6600){執事買い};「違う。違うわ、ヨア○ム。確かに私は本当のことを知っていたわ。でも、騙すつもりはなかったの。ただ、わたしと同じものを食べて欲しかったのよ」女はその場に泣き崩れました。
&color(#0000FF){神父};「ん〜、私にはよく分からないんですが、たかが肉に、何故そんなに騒ぐ必要があるんですか?」神父はやれやれといった感じにため息をつきました。
&color(#FF0099){女将};「仕方が無いよ。ヨ○ヒムは私達とは違うんだからね…。○タリナ、あんたはあの肉が何の肉か、そしてその肉をヨ○ヒムが食べれないことも知っていたんだろ?」おばはんは、優しく女に尋ねました。
&color(#FF6600){執事買い};「ええ。知っていたわ。だから知らないフリをしたのよ。何の肉か分からなければ、きっと食べてくれると思ったのよ」女は涙を流しながら答えました。
&color(#0000FF){神父};「どうも、私には良く分かりませんね。何故、○アヒムは食べれないのかね?」神父は分からない、分からないと呟き続けます。
&color(#FF0099){女将};「実はね。ヨアヒ○は…」と、女将の言葉に続けて青年は口を開きました。
&color(#CC9933){青年執事};「ニワトリが大嫌いなんです」(つД`)
>&color(#0000FF){神父};「な、なんd(ry」堯福陰◆院─法!
>&color(#CC9933){青年執事};「女将さん、酷いですよ。食事に入っていると困るからって、教えといたじゃないですか」おばはんを、恨みがましい目で睨みつけます。
&color(#FF0099){女将};「ごめんよ。だって、七面鳥買って来いって言ったのに、旦那がニワトリ買って来るんだもん。大体、なんでニワトリなんか買ってきたのさ?」おばはんは元旦那に責任転嫁します。
&color(#0000FF){神父};「それが買いに行くのが遅かったみたいで、売り切れていたんだよ。クリスマスだからって、どの家も我先にって買って行ったみたいでね。仕方ないんでトーマスに『美味い肉はないか?』って尋ねたら、その場で鳥の首切っちゃってね。レ○ーナなら、血を使った料理も知ってるからって渡されたんだよ」元旦那は逃げ腰になりながらも、まっちょ肉屋に責任をパスします。
&color(#FF6600){執事買い};「ごめんなさい、ヨア○ム。私も料理をするから、すぐにニワトリだって気づいたんだけど、貴方の好き嫌いを直せたらと思って、黙っていたの」女は青年の両手を握ると、言い訳を続けました。
&color(#CC9933){青年執事};「カタリ○…、僕を嫌っていて黙ってた訳じゃないんだね。良かった」青年は女を抱き寄せました。やはり、逆らえないようです。
>&color(#0000FF){神父};「納まるところに納まったようですね。やれやれ」と、元妻の方に顔を向けました。元妻も顔を元旦那に向けて呟きます。
&color(#FF0099){女将};「それにしても、何でニワトリだったのかねぇ?別にカモとかでも良さそうなもんだろうに」
>&size(17){''まっちょ肉屋トーマス「え?ほら、だって来年の【干支】だし」''};