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小さな村 (F1686村) 別名 【全部】吊狼戦隊シモレンジャー!絶賛放映中!!【ずれてた】

【人】 【狼】 【墓】 【全】

(村の更新時間: 18時00分)
最初は白ログで読むことをお勧めします。

この村は現在アカデミー賞授与式中です

観客の皆さんへ

「シモレンジャーショーいいなぁ」とか思ったら、どんどん応援しましょう。役者はシモレンジャーだけではありません。この村に参加した皆さん全員です。

思惑がズレてしまったり、司令官代行がおかしくなっても大丈夫です。シモレンジャーショーは、エピにクランクアップをするので話の筋を元に戻せます。多少おかしくなってもきっと文豪が直してくれます。どんどん執筆しましょう。

ダイジェスト

村でシモレンジャーの人形劇が行われることになりました。
エルナはそんなシモンの為に人形製作、シナリオライター、そして監督を自ら勝手に行うことにしました。
そして、墓の下で眠っていたシナリオが遂に、公開されるのでした。

【すべてはエルナの台本の上の出来事なのです】

みどころ

二日目に占い師確定したのになぜか八日目まで続いた狼探し
狼狂の連携も村騙りも真狩人の行方も襲撃も吊先も投票もすべてずれたところ
エルナの台本
片想いや愛憎劇。信頼と裏切りの波瀾万丈な世界へようこそ。

名言集(ネタバレ注意)

五つの顔を持つ男

ふふふふふ、オイラは怪しいパン屋さん!

(パン屋 オットー プロローグ 午前 11時 53分 【白ログ】)

あー・・・なんかもうオイラ出た方がいい気がしてきた。能力者潜伏潜伏言い過ぎたな。ちと反省。
【オイラが共有者です】
【相方はまだ出てこないでね】

(パン屋 オットー 一日目 午後 10時 40分 【白ログ】)

ああ・・・もうシスター・・・それはタイミング考えなければ意味ないよ?1d1407のブラフとかあからさますぎる。ま、オイラも悪いか。作戦が裏目に出たよ・・・あれだけ潜伏潜伏言ったんだから察してくれ。
【オイラは共有者じゃありません】
みんな、予想ついたと思うけど、
【オイラが霊能者です】【リズは人間でした】

(パン屋 オットー 二日目 午後 6時 24分 【白ログ】)

よし!詰んだ!もう出るよ!
【オイラが狩人だ!】
護衛対象:トマ→トマ→エル→フリ
エル護衛理由は後で話す。
もうオイラは生きてても生きてなくてもいい、後は灰ローラーだ!

(パン屋 オットー 六日目 午後 6時 5分 【白ログ】)

※エルナは当時すでに襲撃死。以下墓下の反応。

どうやってエルナ守ったんだろう?wwww

(ならず者ディーター 六日目 午後 6時 7分 【墓場の声】)

なんで墓下に居る私を守れるのよww
もう確実にオットー吊りでおしまいよw

(仕立て屋エルナ 六日目 午後 6時 10分 【墓場の声】)

あぁ!!

死者でも守れる、霊能狩人なんだよ!!

カッコイイ!

(ならず者ディーター 六日目 午後 6時 39分 【墓場の声】)

しかし信用を得てしまい最終日……

あははは!ホストに貢ぐ女とはまた面白い。オイラもシスター好きだったよ?
明日ないといいねー。
オイラの投票▼シスター
ご主人様は出てきちゃだめですよー

(パン屋 オットー 八日目 午後 5時 35分 【白ログ】)

驚異の五段変形。

いや……オイラがご主人様誤認してましたorz

(パン屋 オットー エピローグ 午後 6時 2分 【白ログ】)

そしてオチ。

突撃ワイドショー『ホストに貢ぐ女の気分』被害者の告白

いや、村長さんこれは必要なのです
外からみると共有同士の会話に見えるようには細工しましたがオットー狩が9割見えました、残り1割が狂ですがないと思います。

(シスター フリーデル 二日目 午後 6時 24分 【独り言】)

オットー>もぉいいかなーって思ってるんですけど真じゃないよね?w 村騙りでしょ?ここで意地はって撤回しないならこれ以上はそこを考慮しないけどどう? 私の深読みしすぎなのかしら♪ もぉ嘘重ねてプレイするのに限界感じてない?

(シスター フリーデル 四日目 午前 3時 11分 【白ログ】)

オットーはこれを否定。しかしその後狩人COし……

ざけんな!

(シスター フリーデル 六日目 午後 6時 14分 【白ログ】)

なんかもぉね、ホストに貢ぐ女の心境ってこういうものなのかな。オットーを吊りたい殴りたい、でも・・・・・・・・・・・・・(号泣・・T−T

(シスター フリーデル 八日目 午後 5時 26分 【白ログ】)

↑オットー狂CO前 後↓。

村長に怒られたけど、私もぉオットーに完全にやられてるんだなーって思う、ちくしょう、それを言われてもまだ真狩に見えたりする。 重症だな私・・・・orz

(シスター フリーデル 八日目 午後 5時 39分 【白ログ】)

エピローグにて

パメラぁぁ〜〜T−T  辛かったよぉおぉぉぉぉぉ! しかも見てよオットー狂人だから殴れないの!!! 私もてあそばれたわ、純潔を返して! もぉお嫁にいけないわよぉ、うわぁぁぁん

(シスター フリーデル エピローグ 午後 6時 6分 【白ログ】)

キャスト

配役参加者生死役職備考
http://abendgebet.jp/wolves/mini01.jpg楽天家 ゲルトmaster2日目に襲撃死村人最初に人狼を見つけてしまったために殺された。ある意味一番ずれてない。
http://abendgebet.jp/wolves/mini09.jpg少女 リーザchillax2日目に突然死共有者シモツインズ行方不明。アラームがずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini03.jpg老人 モーリッツALMA3日目に処刑死人狼ライカンの刺客。襲撃がずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini11.jpg羊飼い カタリナai4日目に突然死人狼悲劇の女戦士。リアルがずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini18.jpg仕立て屋 エルナsonotairoiro4日目に襲撃死狩人美少女戦士。ずらした。
http://abendgebet.jp/wolves/mini15.jpg農夫 ヤコブ94195日目に処刑死村人出番少ない。時間がずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini05.jpg木こり トーマスyota1085日目に襲撃死占い師シモグリーン。占先がずれなかったのでずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini07.jpgならず者 ディーターmilk6日目に処刑死村人シモレッド。狩COがずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini08.jpg少年 ペーターmomizi7147日目に処刑死村人悲運な少年。言葉に出来なくてずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini04.jpg神父 ジムゾンtenhosai7日目に襲撃死村人シモブルー。ヅラがずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini02.jpg村長 ヴァルターakakage8日目に処刑死霊能者司令官兼宇宙刑事。周りからずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini06.jpg旅人 ニコラスloxonin8日目に襲撃死村人植物人間。胞子がずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini20.jpg負傷兵 シモンchapel最終日に処刑死人狼シモイエロー/黒シモン。時間と投票がずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini14.jpg村娘 パメラfortmorst生存村人シモピンク。黒判断がずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini12.jpgパン屋 オットーabiko生存狂人5つの顔を持つ男。ご主人様の当てがずれた。
http://abendgebet.jp/wolves/mini17.jpgシスター フリーデルmotto0224生存共有者司令官代行。オットーを信じずれた。

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恋愛相関図

娘(口調が好き)→兵(姿勢が好き)→尼(信頼)→屋(彼女の事ばかり考えてる)→服
↑(一番可愛い)←

作戦

  • 村人側
    • 共有者による占い師騙り
    • 村人による狩人騙り
  • 人狼側
    • 狂人による共有者、霊能者、狩人騙り
    • 人狼による回避霊能者CO

MVP

(最も活躍したプレーヤーへ贈ります)

MVP投票

※ 1人3票まででお願いします!

選択肢 投票
村長 ヴァルター 7  
仕立て屋 エルナ 5  
パン屋 オットー 7  
羊飼い カタリナ 2  
神父 ジムゾン 0  
負傷兵 シモン 3  
ならず者 ディーター 0  
木こり トーマス 1  
旅人 ニコラス 0  
村娘 パメラ 0  
シスター フリーデル 2  
少年 ペーター 0  
老人 モーリッツ 0  
農夫 ヤコブ 1  
少女 リーザ 0  

MVP投票用コメント

投票理由等の書き込みに使ってください。

  • まとめ役頑張ったハニー(シスター)とひとり真実に近づいていた村長、最後のご主人様シモン様に。 -- オットー 2008-10-09 (木) 21:17
  • 早期に仲間退場しリアルもきついのに耐えたシモンと、冷静さゆえに吊られてしまった村長と、わたしの気苦労返せー!なオットーに。 -- パメラ 2008-10-10 (金) 11:46
  • 罪作りなホスト・オットー、彼に貢ぎに貢いだが勝利をもたらしたフリーデル、正論すぎて疑ってしまった村長に。 -- ニコラス 2008-10-10 (金) 19:52
  • ずっと冷静に村人を導いてくれた村長と、墓下でめいっぱい楽しませてくれたエルナ先生に。 -- ジムゾン 2008-10-11 (土) 06:46
  • ずっと冷静に村人を導いてくれた村長と、墓下でめいっぱい楽しませてくれたエルナ先生に。 -- ジムゾン 2008-10-11 (土) 07:59
  • 仕方なく戦線を離脱したカタリナ、俺にとって強敵だったヴァルター、素晴らしい動きをしたオットーに投票するんだぜ!パメラには、投票の代わりに俺からの愛を送るんだぜ!照れるぜ! -- シモン 2008-10-11 (土) 12:56

吊狼戦隊シモレンジャー!

とあるどこかの小さな村。旅芸人の一座としてそこを訪れたシモン。初めて訪れたその地に微かな期待を抱く。
だが、彼を待っていたのは人狼の出現という悪夢だった。
満月の夜を境に次々と消えていく村人。異変に気づいたシモン一座は、村人が消える謎に立ち向かうべくある戦隊を発足した。
それが――【吊狼戦隊シモレンジャー】

第一話『消えた楽天家』

満月の夜の翌日――楽天家ゲルトは人狼の噂など気にもとめず、暢気に居眠りをしていた。ゲルトはそのままうとうとと眠り続け、気付くと知らない場所に居る事に気付いた。「こ、ここは……秘密結社ライカンの秘密基地!?」
(人狼なんているわけないじゃん。自分って大げさだなあ)
そう自分に言い聞かせるが、やはり不安は拭いきれない。あたりを見回すと怪しい機械。そして――自分の体が鉄製のテーブルに手枷足枷で固定されていることが分かった。
体を動かそうにも動くことができない。自分は一体どうなってしまうのか……ゲルトは自分の置かれている状況を理解するにつれて、恐怖が広がっていくのが分かった。
そのとき、近くの扉が開き、そこから見たこともない怪物が3体歩いてくるのが見えた。それはまるで狼のような――
そこまで考えてゲルトは確信した。あれが噂に聞く「人狼」と呼ばれる怪人なのだと。その凶暴性は凄まじく、一匹だけでもいくつもの村を襲っては滅ぼしたという事実があると聞く。さらに人の姿に化け、着実に村に進入し、疑心暗鬼を煽って同士討ちを誘い、次第に村を支配していくという卑劣な存在らしい。
その牙と爪は鋭く、襲われたら立ち向かう術は無い。狩人と呼ばれる特別な存在ですら、自らを守る術は無い……
そんな恐ろしい存在が自分の近くに3体も……
そう思うとさすがの楽天家も落ち着いては居られない。
「う、うわあああああああっ!?」
思わず悲鳴を上げていた。
慌てふためく哀れな獲物を見て人狼たちはニヤリと不気味に口元を歪ませる。その口にはびっしりと鋭い牙が並んでいた。
「クックックック……あっはっはっはァ!!」
「これからお前は俺たちの餌になるんだ!恐怖に怯えろ!絶望しろ!!ガーッハッハァ!!」
人狼たちは口々にそう言い、ゲルトの恐怖を広げていった。まさに外道!卑劣!極悪!
そして――人狼たちの晩餐が始まった。ゲルトの恐怖の悲鳴は断末魔の叫びへと変わり……途絶えた。後には獣たちが肉を貪るくちゃくちゃという音と、むせ返るほどの血生臭いにおい。おびただしく流れた血……その光景を、シモレンジャーは知る由もなかった。
次の日の朝、ゲルトは無残な姿で発見された。そのあまりの惨さに村には一瞬のうちに恐怖が広がっていった。
「なんて惨い事を……許せないッ!!」
そう言って立ち上がったのは我らがシモレンジャーの黄色にしてリーダーのシモンだった。
「今こそシモレンジャーの出番だッ!行くぞみんな!」
『オオーッ!』
そう応えたのは仲間たち。レッドのディーター、ブルーのジムゾン、ピンクのパメラ、グリーンのトーマス。そして、宇宙刑事兼司令官のヴァルターだった。
かくして、吊狼戦隊シモレンジャーが結成されたのだった。
戦え!吊狼戦隊!負けるな!僕らのシモレンジャー!!
秘密結社ライカンの野望を打ち砕くまで!!

第二話『偽りの能力者』

グリーンの特殊能力「占い」で人間だと分かった村人ニコラス。それと同時に今までグリーンのライバルを名乗っていたフリーデルは行方不明になったリーザと対になるシモツインズだということが分かった。シモレンジャーは彼女を司令官代行にして新たに出発するのであった。
その矢先、宇宙刑事兼司令官の能力「霊能」を持つ者が二人現れた。彼らは本物の能力者なのだろうか。だとするとヴァルターは偽物ということになる。一体どっちを信じればいいのか……シモンたちはとりあえず司令官代行に司令官の座を与え、調査を進めることにした。
三人の霊能者のうち、モーリッツを怪しいと考えたシモンたちは、尾行の末、彼が怪人「人狼」である可能性が高いという結論に至った。夜が明ける前に奴を何とかしなくては……だが、どうやって……?そんなとき、ある一人の男が名乗りを上げた。我らがレッド、ディーターだった。
「実は俺、狩人だったんだ。奴らの襲撃を妨害するから、その間に爺を吊ってくれッ!」
ディーターの提案に他の皆は驚いた。
「お前、リーダーでもないのに何かっこつけてんだよ!?」
と、リーダーのシモン。
「駄目、いくらなんでも危険よ!」
と、パメラ。
「……よし、分かった。俺が囮になる」
そう言って立ち上がったのは占いの能力を持つグリーン、トーマスだった。
「……よし、分かった。囮がいれば妨害も成功しやすい。それでいこう!」
シモンは囮作戦を決行することにした。

そして、その夜……トーマスは絞首台の近くで占いを行っていた。もちろん、囮となるためだ。近くにはシモレンジャーが控えている。
「そろそろ襲撃の時間か……」
と、シモン。
そのとき、ディーターが徐に立ち上がった。「俺は妨害しやすい場所へ行く。みんなは爺を頼むぜ。」そういうとディーターは皆から見えないところへと姿を消した。

第三話『美少女戦士 エルナ』

辺りはしんと静まりかえり、トーマスの占いを行う呪文だけが微かに聞こえていた。シモンたちは息をのんで運命の瞬間をうかがっていた。そのとき――
「……来たっ!」
シモンは暗闇に潜む邪悪な3つの影を見つけた。その影はトーマスの背後からじわりじわりと近づいていた。
そして――3つの影は勢いよくトーマスめがけて走り出した。
「レッド、今だ!!」
シモンはどこかに潜むであろうディーターに向かってそう叫んだ。だが、反応は無い。
……何かがおかしい。シモンはそう思った。だが、そうしている間にも狼たちはトーマスと格闘を始めていた。トーマスは戦斧で人狼と戦うが、やはり人狼の優勢は明らかだった。
このままではトーマスが危ない。だが、シモンたちには人狼に対抗する手段が無かった。――だがそのとき。
「そこまでよ!!」
静寂の街に木霊する正義の味方の一声。「だ、誰だッ!?」と、人狼は辺りを見回す。そして、一匹がある一点を指さして言った。「あそこだ!」人狼の指さす先には屋根の上から見下ろす謎の覆面の戦士が居た。
「この世に正義がある限り、悪の栄えた試し無しッ!人狼たちよ、尻尾を巻いて逃げるが良い!」
そう言うとその謎の戦士は巨大なハサミをどこからともなく取り出すと、人狼たちに向かって跳んだ。その動きは素早く、人狼たちが身構えた時には既に彼らの背後に回っていた。
「は、速い……!?」
シモンは思わず声を漏らしていた。戦士はトーマスを囮に利用しながら、確実に襲撃を妨害していた。
「お前たちの弱点は分かっているわ!ここよ!!」
戦士がそう言った瞬間、一匹の人狼が戦士に襲いかかっていた。戦士は人狼を真っ向に見据え、二つの影は交錯した。危ない!……そうシモンが思った瞬間。戦士の手にしたハサミが閃いた。
「……甘いわね、モーリッツ」
戦士がそう呟いた瞬間、切断されて宙を舞った人狼の尻尾が、ぽとりと音を立てて地面に落ちた。
「ぐあああああああああっ!?」人狼は苦しみに悶え、悲鳴を上げた。それが合図であったかのように、人狼は次第に人間の姿へと戻っていった。そして――それはモーリッツだった。
「畜生!モーリッツがやられたか!……今日のところは引き上げるぞ!」
残された二匹の人狼はそう言うと夜の闇へと消えていった。
「あっ、待て!!……シモレンジャー、あとは任せたわよ!」
そう言うと謎の戦士は人狼の後を追って闇へと消えた。
残されたのは人の姿へと戻ったモーリッツだけ。シモレンジャーは物陰から姿を現した。
「おのれぇ……シモレンジャーめっ!」
モーリッツは苦しみながらもシモンを睨み付けていた。
シモンは哀れな姿を見つめ、そして身構えた。
「覚悟はできているな?モーリッツ……ゲルトをあんな目に遭わせたことを後悔するが良い!」
「ククク……こんなところで……やられて……たまるかァッ!!」
そう言ってモーリッツは襲いかかってきた。だが、ただの老人となった彼には既に戦う力は残されていなかった。
シモンは手にした絞首用の縄を鞭のように操り、モーリッツの首に絡ませた。
「グハッ!!」モーリッツは絡まった縄を解こうとするが、縄はかたく締まっていく。シモンはその縄を持ったまま、満月を背景に跳んだ。そして、梁を越えると手にした縄を力強く仲間と共に引っ張った。
次の瞬間、モーリッツの体が宙に浮かんだ。
「グゥ……わしが死んでも……わしの仲間が仇を討つだろう……秘密結社ライカン……万歳!!」
モーリッツは途切れ途切れにそう言うと、やがて動かなくなった。その体は次第に砂となり、夜風に吹かれて溶けて消えていった。

かくして、最初の戦いは終わった。だが、まだ人狼は2匹も残っている。それに、謎も残っている。戦いが終わっても一向に姿を現さないレッド。そして、謎の戦士。彼女の正体は一体……!?

第四話『悲しき二人の戦士』

モーリッツの死を受け、秘密結社ライカンでは緊急会議が開かれていた。
「何たるざまだ!それでもライカンの先鋭怪人か!?戦闘員である狂人でももっとマシに働くもんだぞ!」
「す、すみません……」
そう言って頭を下げたのは人狼でありながら羊の皮をかぶっているカタリナだった。
彼女は本来、人を襲ったりするような人間では無かった。
だが、彼女は不治の病に冒されており、延命処置を受けるために人狼へと改造手術を受けていたのだった。
命の恩人である組織、ライカンの為に命を投げ出す覚悟はしていた。だが、いざとなるとやはり力を出せずにいた。
その様子を見ていた組織のボスは、カタリナに非情な命令を告げた。
「カタリナよ、謎の戦士と戦い、差し違えてでも倒すのだッ!!お前の命は今夜限りと知るが良い!」
「……わ、分かりました」
カタリナは命令に従った。従うしか無かった。なぜなら彼女の体内には爆弾が埋め込まれていたからだ。

村に戻ったカタリナは、今夜自分の命が尽きることを皆に打ち明けた。自分の見にくい死に様をみんなに見せたくはなかった。それくらいなら、皆に処刑される方がマシだから。
そして、早朝に彼女の葬儀が行われる事が決まった。カタリナは覚悟を決めた。なんとしてでも今夜、謎の戦士を討つと。

宿で開かれた会議において、カタリナは謎の戦士と思しき一人の女を見つけた。エルナである。凶器のハサミといい、体格といい、間違いなかった。
カタリナは夜を待ってエルナの眠っているであろう宿へと潜入した。皆、疑心暗鬼に陥り、一日中論争をしていたため、疲れ果てていた。
今なら誰も起きずにしとめることができるはず……カタリナはエルナの部屋へと忍び込んだ。
カタリナの姿は人狼へと変わっていく。
「悪いけど、死んで!」……ざくっ!!
カタリナの鋭いツメが布団中身を貫いた。だが――手応えは無い。まさかっ!?
そう思った時、既に背後をとられていた。
「甘いわね……今夜私が襲われることは分かっていたのよ!」
そう言ったのはエルナだった。手には巨大なハサミ。やはり謎の戦士の正体はエルナだったのだ。
「よく分かったわね……エルナ。だけど……!!」
カタリナは振り返ると同時に捨て身でエルナへと飛びかかった。突然の攻撃に一瞬戸惑うも、エルナはその手にしたハサミを人狼の腹に突き立てた。
――ずぶり。
ハサミは人狼の体を貫いた。カタリナの顔が苦痛に歪む。エルナは勝ちを悟った。
だが、戦いは終わっていなかった。カタリナはハサミをそのまま引き寄せると、エルナの体を渾身の力で抱きしめた。
「な…に……!?」
エルナは予想外の出来事に慌て、ふりほどこうとするが、人狼の力は凄まじく、逃れることはできなかった。
「死ぬときはあなたも一緒よ……ふふふふ……」
カタリナはそう言い残すと、その意識は深い闇の中へと墜ちていった。

『どがーん!!』
宿屋を激しい振動が襲った。そして、その一室が紅蓮の炎に包まれた。
ぐっすりと眠っていたシモンたちはその騒動に目を覚まし、現場へと駆けつけた。だが、そこで見たのはエルナが残したであろう一枚のメモだけ。「私が真の狩人です」
「一体、何があったんだ!?」
そのとき現れたのは行方不明のはずのディーターだった。シモンたちはディーターとメモを見比べ、ただ呆然とするしか無かった。

第五話『レッドの秘密』

シモレンジャー捜査本部の宿の一室で、シモンはディーターを問い詰めていた。
「お前、今までどこに居たんだよ!?」
「そ、そりゃあ……あの晩、逃げ出した人狼たちを追跡していたに決まってるだろ?」
ディーターはシモンの言葉に狼狽えつつ、そう答えた。シモンはそれを聞くと、ため息をついた。
「エルナの寝室からこのメモが見つかった。メモにはこう書いてある。『私が真の狩人』――と。」
「嘘だッ!! 俺が……俺が真の狩人だッ!!」
シモンの言葉にディーターは声を荒げて叫んだ。やはり何かあるらしい……そう思ったシモンはさらに言葉を続けた。
「……あの晩、人狼たちの襲撃を妨害したのはお前じゃ無かったぜ」
「そ、それは……」ディーターはそれ以上何も言えなかった。
「お前、狩人じゃないだろ?違うか?」
「いや、違うッ!!あれは俺だッ!俺は狩人なんだッ!!」
ディーターは必死な表情でシモンに訴えていた。
「……これ以上問い詰めても無駄みたいだな」
シモンは、ディーターを問い詰めるのをやめた。
「お前が真の狩人だと言うのなら、今夜……トーマスを守ってくれ。それができないようなら……お前を吊るしか無い」
「……ッ!」シモンの非情な宣告に、ディーターは言葉を失った。
「また今晩、囮作戦を決行する。……頼むぞ」
そう言うとシモンは部屋を出て行った。後には俯き、呆然と立ちつくすディーターが残された。

空が次第に夜の闇の色に染まっていき、星が瞬き始めていた。
仲間たちは寡黙なヤコブを吊る準備をしていた。たとえヤコブが人の姿のまま吊られたとしても、人狼の容疑がある限り、吊らなければならない。
ヒーローには、非情にならなければならない時があるのだ。
「……こんな事になるなんて……」
ディーターは一人、夕闇に染まる街の外れで一人佇んでいた。
ディーターは悩み、後悔していた。……彼が今まで仲間を偽り続けてきた事を。
狩人という存在に憧れがあったのもある。狩人の影武者として、皆の役に立ちたかったのも本心だ。
その為には少しばかりの嘘は仕方がないと思ってきた。
自分が狩人の身代わりとなって朽ち果てても、本望だと思っていた。
だが……現実は厳しかった。狩人の身代わりになることもできず、仲間にも疑われ、白い目で見られている。
大きな嘘をついた報いなのだろうか……皆の為を思ってしたことだったのに……逆に皆に迷惑をかけてしまった。
今夜トーマスは襲撃されるだろう。だが、俺にはそれを食い止める術は無い。真の狩人ではないのだから……
「俺って……本当に馬鹿だな……ハハ…ハ……」
ディーターは夜空に向かって笑った。涙が溢れないように――

翌日、トーマスが無残な姿で発見された。
村人やシモレンジャーの仲間たちは彼の死を悼み、悲しみに暮れた。その場にはディーターの姿もあった。
彼は心の中でトーマスへ謝罪の言葉を並べていた。そして、自分の運命を酷く呪っていた。
もし自分が真の狩人なら……彼を守ることができたのに……
しかし、いくらそう願っても、既にトーマスはこの世に居ない。彼の占いを行う姿は二度と見ることはできないのだ。
堅く拳を握り、悔しさと弱い自分への怒りで体を震わせていたディーターに、近づく一人の足音。
「ディーター……残念だ」
シモンはディーターの肩に手を置いた。
「司令官代行を守っていた……と言っても、信じてはくれないよな……ハハハ……」
ディーターは覚悟を決めていた。自らが冒した皆を欺いてきた罪――この村では大きな罪だった。
「俺は狩人失格だな……皆にも迷惑をかけた。……サヨナラだ」
彼は心に決めていた。真の狩人は誰なのか――その秘密は墓下まで持って行こうと。それが、人狼たちへ一矢報いる事になると思ったからだ。
その夜、ディーターは友情を誓い合った仲間たちの手によって処刑された。吊り縄に首をかけた彼の表情は、すべてを悟ったような落ち着いた様子だった。
翌朝、霊能者によって彼が人間であることが証明され、仲間たちは彼を疑った事を後悔した。
なぜ彼を信じることができなかったのか……シモレンジャーたちはディーターの為に涙を流した。
「お前は……村のために命をかけていたんだな……すまない……」
朝日が夜の闇を破り、空は次第に明るさを増していく。その空に一つ輝く、明けの明星にディーターの表情が重なって見えた気がした。
そのとき、悲しみに暮れるシモレンジャーの背後から、一人の男が歩み寄ってきた。
「彼の死は無駄にしないよ。真の狩人であるオイラが居る限り!」
その声に振り返るシモレンジャーの前に居たのは、自称霊能者のオットーだった――

第六話『5つの顔を持つ男 〜司令官代行の憂鬱〜』

「ざけんな!」
オットーの出現に突然怒りを露わにしたのは司令官代行……フリーデルだった。
彼女の豹変ぶりに、シモレンジャーの面々は思わず口を閉ざしていた。
「あなたは……狩人なんかじゃないっ!!――ずっと、信じていたのにッ!!」
そう言うと、フリーデルは宿屋の一室へと駆け込んだ。

宿屋の一室で、フリーデルは苦悩していた。
隣の部屋では今日も人狼会議が繰り広げられており、時折聞こえる荒げた声が部屋に響く。
だが、彼女の意識は心の奥深くに閉じ籠もり、そんな声など聞こえないかのようだった。
「オットー……一体あなたは何なのよ……?」
そう呟くと共に目頭が熱くなる。
フリーデルは、ずっとオットーの事を信じてきた。その信頼は揺るぎなかった。
彼女がオットーに思いを寄せ始めたのは、オットーが共有者を名乗り始めたことから始まった。
シモツインズの半身であったリーザが行方不明になり、不安を募らせていた彼女を救ったのはオットーだった。
彼は、彼女が不安に押しつぶされそうな時、皆に共有者を名乗り、司令官代行の座に就いた。
フリーデルには、彼が共有者で無いことを一番よく知っていた。だが、彼女はそんな彼がとても頼もしい存在に見えた。
きっと彼は特別な存在に違いない。今は皆を偽っているかもしれない。
だが、それは何か考えがあっての事なのだろう。
そう考え、フリーデルは彼を信頼し始めた。翌日、皆に自分が共有者であると打ち明けると、彼は霊能者である事を告げた。
だが、フリーデルにはまだ彼が真実を語っていないと薄々気付いていた。そして、自分の想像する人物であると確信していった。
オットーの自分に対する気持ちは分からなかったが、フリーデルの心はオットーに惹かれていった。
彼女の厚い信頼は、いつしか淡い恋心となっていた。
その二日後、フリーデルはオットーに相談を持ち掛けていた。
「……もう、みんなを騙すのはやめて。これ以上は危険よ」
フリーデルは意を決して彼にそう告げた。村では狩人を名乗るエルナが死に、シモグリーンの命は風前の灯火。
そして、霊能者は既に無用の存在となっていた。このままスパイと共に霊能者を名乗っていては、近いうちに処刑されてしまう。
それだけは避けたかった。
オットーはその言葉を聞くと、静かに言葉を返した。
「……何のこと? オイラは嘘なんて……」
そう言ってオットーは背を向け、窓の側に佇んだ。彼の言葉には途惑いの色があった。それは、自分の想像が正しいから。フリーデルはそう信じ、言葉を続けた。
「私には分かるの。あなたはまだ本当の自分を皆に見せていないわ」
「…………」
オットーの表情はこちらからは伺えない。ただ、沈黙が返ってくるのみ。
「大丈夫、私はあなたを信じているから。真実を話すなら、今しか無いわ」
そう言ってフリーデルはオットーの背に近づき、肩に触れようとする。だが、オットーは振り返り、きっぱりとこう言った。
「……残念だけど、オイラには何のことか分からないな。オイラはただの霊能者だよ。……それじゃ」
オットーはそう言い残すと、部屋から出て行った。
そのときだった。オットーに対する信頼が、少しずつ崩れていく音を聞いたのは――
そして、今日の告白である。今更狩人を名乗ったところで、意味はない。それが意味する事は即ち――彼が狩人で無いという真実だった。
フリーデルは、今まで自分が信じてきたオットーの像が粉々に砕け、散っていくのが頭に思い浮かんだ。
そして、どれほど自分は愚かで馬鹿だったんだろうか。全てオットーという得体の知れない存在の掌の上で踊らされていただけだったのだ。
自分が抱いた多大な信頼と仄かな恋心も、全ては仕組まれたこと。オットーはそれを見て心の奥で笑っていたのだろう。
そう考えると、思わず叫ばずには居られなかった。

数時間ぶりにフリーデルは立ち上がった。心の整理がついたのだ。
……だが、オットーが偽物であると心に決めたわけではなかった。まだ諦めきれなかったのだ。彼に騙されているかもしれない。いや、きっと騙されている。
それでも……自分が心に描いてきた勇者の像を失いたく無かった。わずかな可能性でも、彼が勇者であると信じる事にしたのだ。
たとえ他の人が疑っていたとしても、私だけでも信じてあげたい。私がどんなに変な目で見られたとしても……
彼女は力強く会議室の扉を開いた。その物音と、彼女の気迫に一同は思わず沈黙した。
「オットーは、真の勇者です。それを私が証明してみせるわ!」
そして、フリーデルの熱心な弁護が会議室に響き渡るのだった。

最終話『二人のシモン』

秘密結社ライカンがこの小さな村での作戦を開始してから数日が経っていた。残る村人はあと僅か。
司令官であるヴァルターは、オットーを狂信するフリーデルの餌食となり、処刑された。そして、その同時刻、村人ニコラスはライカンの魔手にかかってしまった。
シモレンジャーもシモピンクのパメラと、リーダーのシモンだけとなっていた。
今日まで様々な役職を名乗り続けていたオットーは、とうとう自分がライカン側の秘密工作員――スパイである事を明かした。
その告白を受け、司令官代行のフリーデルは信頼し続けてきた彼の裏切りに心乱され、真っ白な灰のようになってしまった。

オットーの告白を聞いて、激しく動揺したのは、フリーデルだけではなかった。パメラもその一人だった。
パメラは、信じられなかった。
残っている4人の中に、恐ろしいライカンの手先が居るなんて。いや、実を言うと……彼女にはもう誰が人狼なのかが分かっていた。
そう、この状況からして、パメラかシモンのどちらかが人狼で無ければならない。そして、自分は人狼ではない。つまり……人狼はシモンだった。
その結論が頭をよぎったとき、思わず息を飲んだ。だが、やはり何かの間違いであってほしい。――そう、願った。
なぜなら、彼女は彼のことをシモレンジャーのリーダーとしてだけでなく、本当に好きだったからである。
彼の「だぜ!!」という、ぶっきらぼうな口調。そして皆を引っ張ってくれる頼れる存在。それが、大好きだった。
だが、そんな彼は人狼なのだ……村を襲い、多くの人の命を奪ってきた悪党なのだ。

彼の方を見ると、自分の方をじっと見つめていた。まるで仇の目を見るように……
シモンは、パメラと目が合ったことが分かると、背を向けてこう言った。
「決着は、今夜……午後6時0分だぜ!!」
そう言うと、その場を立ち去った。
誰にも相談出来なかった。シモンが狼であると言えば、それこそ怪しまれてしまう。自分が人狼で無いことを証明することは出来ない。
パメラは一人寂しく夜を迎えるのだった。
闇の世界と光の世界が交わり、村は黄昏に包まれていた。村の外れには、意を決した二人の戦士が佇んでいた。
「まさか、お前と戦う事になるとはな――驚きだぜ!!」
シモンはそう言って手にした吊り縄を握る手に力を入れた。
「私もよ――シモン」
パメラも同じく吊り縄を手にしていた。
そして、教会の時計の針が一直線になったとき――決戦の時はやってきた。
どこか悲しげに村に鳴り響く時計台の鐘の音によって、戦いの火ぶたは切って落とされた。

シモンの手にした吊り縄が真っ直ぐパメラめがけて襲いかかる。その勢いはまるで光線のようだった。
シモンの得意とする光速の縄である。相手はその技を見た頃には息の根を止められている。そんな、恐ろしい技だった。
だが、パメラはその動きを読み、後ろに退いてそれをかわす。

パメラの鼻先を吊り縄がかすめた。すると、パメラの鼻の頭に小さな傷が刻まれた。
常人を遙かに越えた早さで繰り出された縄が生み出した、かまいたちによって出来た傷だった。
「さすがね、シモン――でも、あなたを見続けてきた私には通用しないわッ!」
パメラの縄が中で螺旋を描いた。その動きはどこか優雅で新体操のリボンを思わせるようなものだった。
多くの相手はその動きに見とれ、気付いた頃にはあの世行き……それが彼女の戦法だった。
だが、シモンはその技を実戦で幾度となく見てきた。そのため、次にどこから縄が襲いかかるのかを予測するのは容易いことであった。
「甘いんだぜ!!」
シモンはそう言ってパメラの懐へと跳んだ。吊り縄は、間合いを外すとその効果は激減する。
縄に当たったとしても、懐では効果は無いに等しい。
縄を使う者として、その弱点も知り尽くしていた。
パメラはシモンの接近に対応出来なかった。接近戦に持ち込むには、縄を一度手元に戻す必要があったからだ。
シモンは縄を両手に持ち、パメラの首に巻き付けた。
「ぐぅ……ッ!?」
パメラは首に巻き付いた縄をつかみ、必死に外そうとするが、縄が神経を圧迫して、上手く力が出せない。
「これで……おしまいだぜ!!」
シモンの縄を握る手に力が入る。

「待ちなさいシモンッ!!」
そのとき、急に聞こえた声に、思わずシモンは縄から手を離す。
パメラはがっくりと膝を地面に落とし、四つん這いになり激しく咽せていた。
シモンは声のする方を見た。そこには廃人となったはずのフリーデルが立っていた。
だが、その目には理性の光が宿っていた。
「フリーデル!!何故止めるんだぜ!?パメラが人狼――そうとしか考えられないんだぜ!!」
パメラには、シモンが何を言っているのかが分からなかった。
まさか、シモンは私の事を人狼だと思いこんで居た――?
そんなパメラの疑問を余所に、フリーデルは言葉を続けた。
「パメラは人狼ではありません。もちろん、あなたも。思い出しなさい、最初の戦いを――」
パメラはそれを聞いてハッとした。
三匹の人狼がトーマスと戦っていた時、シモレンジャーの一同はシモンたちと一緒に居たのだ。シモレンジャーが人狼であることはあり得ないのだ。
「え……じゃあ、どういう事なのッ!?やっぱりオットーが人狼なの!?」
「いいえ、それも違うわ。彼は只のスパイよ」
息を落ち着かせたパメラの疑問に、フリーデルはまたもや首を横に振った。
パメラには訳が分からなかった。ならば一体誰だと言うのか……
「じゃあ、誰が人狼なんだぜ!?」
シモンがフリーデルに言い寄るとフリーデルは叫んだ。
「どこかで見ているんでしょう!?出てきなさい、『もう一人のシモン』!!」
他に誰もいないはずの村に、フリーデルの声が木霊した。
そして、反応は――あった。
「……ククク……いつから気付いていた?」
そう言って姿を現したのは――シモンだった。
だが、その髪の毛は闇のように黒い色に染まっていた。
「なっ!? 俺がもう一人だぜ!?」
シモンは驚きを隠せなかった。
そんなシモンにもう一人のシモン――黒シモンが語りかけた。
「俺様は、お前の人狼としての人格が具現化した存在……黒シモンとでも言っておこうか」
「俺の、もう一つの、人格?」
「元々、俺様はお前の心の中に存在していた。だが、お前の正義を愛する心が、元から存在していた邪悪な魂――つまり俺様を、次第に体の外へと追い遣ったのさ」
「まさか……俺の中にそんなものが眠っていたなんて――驚きだぜ!!」
シモンが驚きの声を漏らすと、黒シモンは満足げに話を続けた。
「だが、今となっては既に魂だけの存在ではない。秘密結社ライカンの手によって、お前のクローンという最高に適した体を手に入れたからだッ!!」
「……なるほど、そういうことだったのね」
パメラはようやく状況を飲み込むことが出来た。そして、今まで絶望という分厚い雲に覆われていた心には、希望という日の光が差していた。
「わざわざ説明してくれて、ありがとう。でも、あなたのおかげで安心したわ」
「クク……何を安心したと言うのだ? お前たち人間に、この俺様が倒せるとでも思っているのか!?」
黒シモンは不適な笑みを浮かべた。確かに、例えシモレンジャーでも、人狼を相手に一人で戦って勝つことは不可能である。
「ええ、思っているわ。私一人では無理。――でも、みんなで力を合わせれば、あなたになんか負けないッ!!」
パメラは力強くそう答えた。いつしか、パメラの近くにはシモン、フリーデルが佇んでいた。
そう、一人の力は弱くても、力を合わせることでどんな強敵にも打ち勝つ。それが、正義の味方――シモレンジャーなのだ。
「ふっ、ならば――コノ俺様ヲ倒シテミルガ良イッ!!」
黒シモンはそう言うと人狼へと姿を変えた。その姿は今までの人狼とは比べものにならないほどの力を纏っているようだった。
巨大な人狼が叫ぶ。その咆吼は村の木々を震わせた。
だが、シモレンジャーは怯まなかった。今なら、負ける気がしない。だって、今すぐ側にいる仲間たちを、心の底から信じて戦う事が出来るのだから!
疑心暗鬼という村に掛けられた呪いは完全に解かれ、真実の絆が力となった。
「行くんだぜ!!みんな!!」
『はいっ!!』
シモンの合図と共に、フリーデルとパメラは左右に跳んだ。
人狼はその丸太のように太い右腕でフリーデルを狙った。だが、シモンの縄がそれを弾いて防ぐ。
「シモン、ナイス!!」
フリーデルの声と共に、人狼はシモンに気をそらす。その隙に、パメラは人狼の背後に居た。
「くらえっ!!」
パメラの縄が人狼の左腕を絡め取った。人狼がそれに気付いた頃には、パメラの縄は太い大木に括り付けられていた。
『忌々シイニンゲンメッ!!』
人狼は大木ごと縄を引きちぎろうとするが、縄は全く切れなかった。
そうしている間に、フリーデルはもう片方の腕に縄を絡ませ、シモンと共に引っ張った。
縄は人狼の予想を上回る強さで引かれ、人狼は両手を縄で繋ぎ止められていた。
人狼は何度も縄を引きちぎろうとするが、やはりびくともしなかった。
『ヌゥ……何故ダッ!?何故切レナイッ!?』
人狼の顔には焦りの色が見えていた。先ほどまで絶望し、仲間割れを起こしていた只の人間が、どうしてここまで自分を追い詰めることが出来るのか。
そうしている間にも、人狼の両足や、胴体、尻尾にすら縄が巻き付き、全身の動きを封じられていた。
『馬鹿ナ……ッ!!ニンゲンヲ越エル力ヲ持ツ俺様ガ……コンナ細イ縄スラ千切レナイハズガ……』
その様子を見ていたシモンは不敵な表情を浮かべてこう言った。
「切れるはずが無いのさ。何しろ、この縄は『真実の絆』で出来ているからだぜ!!」
シモンの手には光で出来た縄が握られていた。
「そう、仲間を信じるチカラが、私たちに力を与えてくれるのよッ!!」
そう言ってパメラはシモンの縄に手を添える。
「仲間を平気で裏切るような人狼に、この縄が切れるはずが無いのよッ!!」
フリーデルが最後に手を添えると、今まで一緒に戦ってきたシモレンジャーの仲間たち、そして村人たちの意志が流れ込んでくるのが分かった。
『な、なんだってー!?』
人狼には彼ら3人の他にも、この世を去った村人たちの魂が、彼らと共に縄に力を注ぎ込んでいるように見えた。
『おっとー、おっとーハドウシタッ!?何故助ケニ来ナイ!?』
人狼は慌ててスパイの名を呼ぶが、彼は姿を現すことはなかった。
「行くんだぜっ!!『ファイナル・ハンギング!!』」
シモンのかけ声と共に、太い縄が空に昇った満月へと一直線に伸びた。
そして、次の瞬間。月から一直線に伸びてきた光の縄が人狼の首へと巻き付いた。
『……ガハッ!?』
人狼は藻掻くが、全身を戒める縄は千切れること無く締まっているため、首の縄を解くことは出来なかった。
そして、シモンたちが縄を引っ張ると、人狼の体は次第に浮かんでいった。
両手両足に巻き付いた縄はますます人狼の体に食い込んでいく。
『ガアアァァァァ……ッ!!』
ぶちっ……
断末魔の叫びと共に、人狼の体は遂に引き裂かれ、バラバラに飛び散った肉片があたりにぱらぱらと落ち、壮大な最後を遂げた。
「汚ねぇ花火だぜ……!!」
シモンはもはや動かぬ人狼の頭に向かってそう言った。だが、それはかつての自分の中に存在していたもの。もしかしたら自分もこうなる運命を辿っていたのかもしれない。
自分の代わりになって死んでくれた――そう考えるとシモンは少し、申し訳ないような気がした。
「終わったのね……」
しんみりとしているシモンにパメラが不安げに尋ねる。いつまでもそうしていては皆が不安になる。ここはいつもの元気なシモンを皆に見せるときだ。
「ああ、終わったんだぜ!!」
シモンは力強くそう答えた。

戦いは遂に終わった。スパイだったオットーはいつの間にか姿を消していた。おそらく、二度と村に戻ることは無いだろう。
フリーデルは少し寂しげな表情をしているように見えた。結局、彼女はオットーに騙され続けていただけだった。
だが、彼女はそれでもオットーを信じていた。それは、愛してしまった者の悲しい宿命なのだ。
でも、オットーが居なくなったのはまだ彼女にとっては良かったのかもしれない。自ら愛する人を殺すこと……それに比べたら遙かにマシである。パメラはそう思った。
多くの犠牲を出したが、この村において人狼たちの野望を食い止める事は出来た。だが、秘密結社ライカンはまだ健在である。
それが存在し続ける限り、他の村でも人狼が生まれ続け、村人たちを襲い続けるだろう。
だが、人狼の野望が存在する限り、それを阻止せんとする勇者たちが現れるのも確かである。
きっと、他の村でもこの村と同じように人狼に立ち向かう人々が現れるであろう。
秘密結社ライカンが滅ぶその日まで、戦え!吊狼戦隊!!負けるな!!シモレンジャー!!
          〜終わり〜

(エルナ 5〜エピ【白ログ/墓場の声】)

雑談コーナー

村の感想や、思い出話などご自由にどうぞ。

  • 最終発言取れなかったorz皆お疲れだぜー -- トーマス 2008-10-09 (木) 18:02
  • ディーター、オットー阻止ナイス! -- パメラ 2008-10-09 (木) 18:06
  • ブライト・ストーンは直訳で「明るい石」。子午線のある街ですよ。玉子焼き(地元名称)食べたい -- 新米神父ジムゾン? 2008-10-09 (木) 18:06
  • ディーーーーターーーーー! -- オットー 2008-10-09 (木) 18:10
  • おー。ディーターGJw -- トーマス 2008-10-09 (木) 18:12
  • 最終発言を護衛するなんて…第五話の雪辱を晴らせたね! -- パメラ 2008-10-09 (木) 18:15
  • ジムゾンの必殺技なので、発動したかどうかが微妙なのよw -- ディーター 2008-10-09 (木) 18:29
  • ディーターは落とせなかったか・・・無念 -- オットー 2008-10-09 (木) 18:34
  • 発動したところで、たいしたことあらへんがな。タコと鯛以外と子午線以外、特徴のない街やし……パルプンテみたく「……の声は虚しく響き渡った」ってゆーとこちゃう? -- ジムゾン 2008-10-09 (木) 18:54
  • うぇ~んお別れできなかったー!みんなありがとう!またお会いしましょうなのですよ! -- ニコラス 2008-10-09 (木) 19:33
  • 結局エピで上演出来なかったわね……まあ、良いわ。いつか他の村で戦隊モノが流行ったらやってみることにするわね。ふふふ…… -- エルナ 2008-10-09 (木) 19:41
  • 人狼ダークヒーローの俺が通るんだぜ!最後に挨拶できなかったのが残念なんだぜ! -- シモン 2008-10-09 (木) 23:23

読者コーナー

村の参加者以外の来訪者の方でも、お気軽に感想などをどうぞ。

  • かっこよかったぞシモレンジャー!そして司令官に失礼すぎだヤコブ! -- 2008-12-13 (土) 01:19
  • シモレンジャーの話とは関係ないですが・・・ディーターEP22:26「ただ、狼は親の敵じゃねーからな。それだけは覚えておけ。」すごく印象に残りました。名言というか格言? -- 2010-04-05 (月) 00:06